◆特集 介護保険実施後,2年が経過して—それぞれの立場から
介護老人保健施設で働く立場から
市津 武文
1
1南大和老人保健施設・さくらぷらざ
pp.438-439
発行日 2002年10月15日
Published Date 2002/10/15
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- 文献概要
はじめに
平成12年4月より介護保険制度(以下,制度)がスタートし,老人保健施設も介護老人保健施設(以下,老健)として位置づけられた.制度施行前には不安と期待があった.それは,要介護度別のショートステイ日数限度が設けられることや,在所期間による利用料の逓減制廃止に伴う在所期間の長期化,老健の特別養護老人ホーム(以下,特養)化の懸念などの問題と,期待されることとしては,リハビリテーション加算新設による作業療法士(以下,OT),理学療法士(以下,PT)の増員の可能性,在宅サービスの充実に伴う在宅復帰率の向上などであった.このような中で,当老健も新制度に合わせ役割や目標を再検討し努力してきた.そこで,当施設の概要と特徴,及び制度前の平成11年度と制度後2年目の平成13年度の変化を比較検討するとともに,現状における老健の問題点について考察した.
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