◆特集 失敗と成功に学ぶ住環境整備の考え方と技術
地域のOTからみた問題点—使えない住環境整備という視点から
堀川 進
1
1杉並区立高円寺保健センター
pp.194-197
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
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はじめに
地域の保健センター(本年4月1日より,地域保健法により保健所から保健センターになった)の機能訓練を担当しているが,住環境の整備は,特に訪問での仕事の大きな部分を占めている.それは,住環境の整備が日常生活動作に関しての自立度を上げたり,安全性を向上させたり,介護負担を軽減するといったことにとどまらず,生活空間を広げ,我々が中心的に行っている通所訓練や自主グループといった,地域での新しい社会的な関係を築いていく基礎的なアプローチだからである.しかし,具体的に住環境整備を地域で進める中で,様々な「問題」というよりは「困難性」が非常に多くあり,それを一つ一つ乗り越えて行く考え方・技術・チームワークが特に作業療法士(OT)や理学療法士(PT)に求められていると思われる.
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