◆特集 失敗と成功に学ぶ住環境整備の考え方と技術
チームと地域資源を活用するためのノウハウ
水柿 美恵子
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1東京都心身障害者福祉センター
pp.198-200
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
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はじめに
作業療法士が住環境整備に関わる際に,作業療法士の専門性を用いて,障害状況を把握することが重要なのは言うまでもない.住環境整備の援助においては,そのことに加えて,異なる職種が協働して働き,しかもその都度,新しいメンバーになるような状況が多いために,チームとしてどう活動するかも重要になって来る.東京都心身障害者福祉センターの住宅相談事業は昭和53年から実施されており,当初から作業療法士,理学療法士,建築士が相談窓口のチームメンバーとして対応を続けている.近年は地域においても住宅改善の相談事業が実施されてきており,その意味で東京都の相談事業としての対象は地域での対応が難しいケースなども含まれるとともに,地域機関(福祉事務所や本人が利用している地域機関など)との連携のあり方が課題としてあげられてきている.
そこで,当センター住宅相談の実際の事例を紹介し,現場の状況を伝えることによって,住環境整備に関わる際の参考になることを期待する.
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