Japanese
English
◆研究と報告
機械操作活動が障害の受容を促進した2症例についての考察
Two case studies on the effects of physically disabled people who have operated machines adjusted specifically for the physically disabled
遠藤 てる
1
Teru Endou
1
1東京都心身障害者福祉センター
1Tokyo Metroporitan Rehabilitation Center for the Physically and Mentally Handicapped
キーワード:
身体障害の作業療法
,
機械操作活動
,
障害受容
Keyword:
身体障害の作業療法
,
機械操作活動
,
障害受容
pp.222-230
発行日 1996年6月15日
Published Date 1996/6/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨:頭部外傷の1患者に,作業活動としてワープロの操作を取り入れ,強い反応を喚起させてしまい,大変動揺した.しかし,以前に電動車椅子によって同様な反応を示した癌の末期患者と比較検討し,同一の心理機制によるものと推察,対応し,良好な結果を得た.そして,2症例ともこのことを契機として障害の受容を促進することができた.この理由として,機械の特性(道具・物である,操作の際の反応が一定である)と既に使用した機械であった点を挙げ考察した.また,この反応を引き起こしてしまった作業の選択とその後の対応について筆者の反省とともに考察し,患者の反応に対する解釈と対応の仕方の重要性と結果に与える影響について述べた.
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