Japanese
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◆研究と報告
精神分裂病者の外勤作業における就業行動
An Interview Survey of the Working Behavior of Night Hospital Schizophrenic Patients
井神 隆憲
1
Takanori Igami
1
1名古屋大学医療技術短期大学部
1Nagoya University College of Medical Technology
キーワード:
外勤作業
,
困ったこと
,
判断・処理能力
Keyword:
外勤作業
,
困ったこと
,
判断・処理能力
pp.212-217
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨:働くということは,主体とする作業の遂行だけでなく,人間関係など職場のさまざまの変化に対応する能力を必要とする.精神分裂病には疾患特有の行動パターンがあると言われ,このことはクレペリンなど諸家の実験研究によって指摘されているところである.そこで筆者は精神分裂病の外勤作業者を対象に,就労中にどのような行動が見られたかを面接調査した.回答の内容を検討すると,職場の変化・流動性への対応のぎこちなさや判断能力の弱さを表す者が多く見られる結果となった.また,疲れるなどの身体的な訴えと共に,やめたいなどの訴えも見られ,彼らが外勤作業に必ずしも満足はしていないことが明らかとなった.以上の点を踏まえて分裂病の就労援助を考えた.
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