Japanese
English
◆原著
重症心身障害児・者の遊びと感覚運動的知能との関係について
The Relationship between Sensory Motor Intelligence and Play of Profoundly Retarded Children and Adults
中村 伴子
1
,
谷口 敬道
2
,
安達 加代子
2
Tomoko Nakamura
1
,
Takamichi Taniguchi
2
,
Kayoko Adachi
2
1国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院
2毛呂病院光の家
1Tokyo National Chest Hospital School of Rehabilitation
2Moro Hospital Hikarinoie
キーワード:
重症心身障害児
,
遊び
,
感覚運動的知能
Keyword:
重症心身障害児
,
遊び
,
感覚運動的知能
pp.270-278
発行日 1990年10月15日
Published Date 1990/10/15
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- サイト内被引用 Cited by
要旨:重症心身障害児・者に対する作業療法において,遊びは自己有能感を満喫でき,種々の諸機能を育成していける活動としても重要である.本研究では彼等の遊びが感覚運動的知能や感覚,運動のどの機能と最も関係が深いかを検討した結果,感覚運動的知能の物の永続性,操作的因果性,空間における物の関係の構成に高い相関を示した.また,重症児・者の遊びのうち,Ⅰ群:身体的遊び段階,Ⅱ群:物の単純な変化遊び段階,Ⅲ群:玩具の特性に応じた遊び段階,Ⅳ群:象徴的及び構成的遊び段階にある重症児・者の感覚運動的知能を比較し,各々知能の段階が質的に異なっていることが明らかになり,重症児・者の遊びには知能レベルに応じた感覚運動経験や人からの応答的反応が必要であることが示唆された.
Copyright © 1990, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.