Japanese
English
◆原著
失行症のADLについて
Problems in ADL for Apraxic Patients
井上 里美
1
,
板東 充秋
2
Satomi Inoue
1
,
Mitsuaki Bando
2
1国立療養所東京病院理学診療科
2東京都老人医療センター神経内科
1National Tokyo Hospital
2Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital
キーワード:
脳血管障害
,
高次神経機能障害
,
ADL
Keyword:
脳血管障害
,
高次神経機能障害
,
ADL
pp.264-269
発行日 1990年10月15日
Published Date 1990/10/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨:失行がADLに及ぼす影響を失行以外の症状を極力排除して検討した,また,指示されると動作が下手になり易いという失行の特徴を考慮し,ADLを実際の日常生活場面で評価した,失行の症例は簡単な身の回りのADLでは自立できる可能性が高かった.また,更衣や排泄動作よりも,食事や入浴動作で自立しきれない点が目立ち,特に食器の扱いや体を洗う動作で長期に渡り介助を必要としていた.このことから,失行の症例は道具の操作をともなうADLはより障害され易く,特に食事や入浴動作に対してはOTが積極的にアプローチすべきであると考えられた.
Copyright © 1990, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.