講座 高次脳機能障害・3
観念失行と観念運動失行
能登 真一
1
Shinichi Noto
1
1新潟医療福祉大学医療技術学部作業療法学科
キーワード:
観念失行
,
観念運動失行
,
ADL
Keyword:
観念失行
,
観念運動失行
,
ADL
pp.1133-1138
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200742
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はじめに
失行はLiepmann1)によってその病態が報告されて以来,100年余りの時を経過しているが,そのメカニズムや治療方法がいまだ十分に解明されない謎めいた高次脳機能障害である.教科書的な定義に従えば,失行とは運動麻痺や感覚障害などがないにもかかわらず,習熟した動作ができない状態である2).失行という用語は,発語失行,口腔顔面失行,構成失行,着衣失行など,ほかの症状名にも用いられているが,本稿では四肢の失行に限って解説することにしたい.
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2018年11月15日)。
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