Japanese
English
◆原著
観念失行患者におけるADLの分析とアプローチについて—食事動作を中心に
Analysis of ADL in Ideational apraxia : Focus on eating
所 小百合
1
,
長沢 千浩
1
,
原 寛美
1
,
中沢 律子
2
,
名倉 真由美
2
Sayuri Tokoro
1
,
Chihiro Nagasawa
1
,
Hiroyoshi Hara
1
,
Ritsuko Nakazawa
2
,
Mayumi Nakura
2
1松本協立病院
2長野中央病院
1Matsumoto Kyoritu Hospital
2Nagano Chuo Hospital
キーワード:
観念失行
,
ADL
,
食事動作
Keyword:
観念失行
,
ADL
,
食事動作
pp.29-36
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
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要旨:「物品の使用の障害」と定義される観念失行(以下IAとする)の患者11例にADL評価を行ない,コントロール群と比較し,IA患者にとって困難なADL動作の難易度を出した.結果,動作の客体数では,単数客体の動作より複数客体の動作が,動作の方向では,再帰性動作より外向性動作のほうがより困難であった.食事動作においてはスプーン・フォークの使用の有無,使い方,使用できる食器を調べた.非IA群では問題のあった症例は一例もなかったが,IA群では全症例に何らかの問題が認められた.これらの結果より,OTアプローチとしての段階,また可能なADLをスムーズに行なうための環境整備に役立てたいと考え検討した.
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