◆研究と報告
高齢脳卒中片麻痺患者の退院後の生活に対する満足感の形成について
服部 正治
1
,
清宮 良昭
1
,
野田 美保子
1
,
藤井 治美
2
,
下山 啓子
2
,
成田 弘子
2
1弘前大学医療技術短期大学部
2黎明郷リハビリテーション病院
pp.56-61
発行日 1984年8月15日
Published Date 1984/8/15
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はじめに
リハビリーテーションにおける治療目標は,退院後,障害者が満足した生活を送れるようにすることである。したがって,障害者がどのような状況下で満足と感じているか知ることは,治療上,重要である。
一般に,身体が健康であり,家庭が明るく経済的,物質的に豊かで,自分の存在感がある場合,多くの人は生活に満足感をいだくといわれている。しかし,障害者の場合,満足感に影響する因子は,障害を持つということで,健常者と異なる可能性がある。
そこで今回,黎明郷リハビリーテーション病院を退院した脳卒中片麻痺患者を対象に,生活に対する満足感が,どのような因子によって影響を受けているのか確認することを試み,さらに,作業療法士が関与できるものについて検討を行った。
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