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特集 周産期のリハビリテーション医療
4 切迫流産・切迫早産治療中のリハビリテーション医療
Rehabilitation Medicine for Bed Rest with Threatened Abortion and Threatened Preterm Labor
吉田 志朗
1
Shiro Yoshida
1
1長野県立こども病院総合周産期母子医療センター産科
キーワード:
切迫流産
,
切迫早産
,
安静
,
筋量減少
,
血栓塞栓症
Keyword:
切迫流産
,
切迫早産
,
安静
,
筋量減少
,
血栓塞栓症
pp.578-583
発行日 2023年7月18日
Published Date 2023/7/18
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- 参考文献 Reference
要旨 切迫流産・切迫早産症例では産科医から安静が指示されることが多く,最も安静の程度が高い床上安静とする場合もある.床上安静は,運動機能低下,血栓塞栓症などの身体的リスクの他,日常生活に高度の制限が加えられることに起因する心理的リスクも伴う.しかし,切迫流産・切迫早産症例を安静とすることで早産を回避できるという根拠はない.身体的リスクを考慮すれば,産科とリハビリテーション医療部門が協力し,安静の程度に応じて妊婦に適切な介入を行うことが有益である.本稿では,産科医の立場から,リハビリテーション医療計画を作成するうえで必要と考えられる妊婦の身体特性,および産科とリハビリテーション医療部門の連携の重要性を概説する.
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