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2021年12月9日(木),10日(金)の2日間,現地会場(ビッグパレットふくしま)で開催された本学会に参加しました.会長の佐藤睦子先生(総合南東北病院神経心理学研究部門科長)は,本学会が第1回の失語症研究会だった当時から参加し発表を積み重ねられるなど,長年にわたり多くのレジェンドの先生方と高次脳機能障害や失語症の診療を牽引されてこられたことに改めて感銘を受けました.またシンポジウムでは,特にバイリンガル患者にフォーカスした失語症と,2022年に初めて実施される臨床神経心理士資格試験についての発表が印象的でした.さらに今回は「ワークショップ謎解き実践講座」と銘打った興味深い企画がありました.中でも,特異な経過をたどった新造語ジャーゴンの症例について,そのとき患者に何が起こっていたかを座長の松田実先生(いずみの杜診療所)のもとで明快かつ理論的に紐解いていく水田秀子先生(大阪市立大学脳神経内科学)の渾身のご発表は胸に迫るものがありました.ただ小生にはハイレベル過ぎて1回拝聴しただけでは理解できなかったため,ハイブリッド開催の利点を生かしてwebで再聴講してみました.しかしあのとき会場全体が覆われた静かな緊張感まではさすがに再現できていないように思われました.
ところで私事で余談ですが,何を思い違えたのか学会開催の2週間前に有休を取得して学会参加目的に郡山入りするというアクシデントを起こしました.空っぽの現地会場から途方に暮れて部長に電話報告すると「せっかくだから会津若松に寄ってきなさい」と指示され,何の予備知識もなく観光に出かけました.が,帰る頃にはすっかり福島県に魅了されていました.今後も学会開催地が山形・仙台と続きます.学会日程はよく確認したうえで,また冬の東北に足を運びたいと思います.
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