リハニュース【REPORT】
第45回日本臨床神経生理学会学術大会
笹尾 ゆう
1
1東海大学八王子病院リハビリテーション科
pp.178
発行日 2016年2月18日
Published Date 2016/2/18
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第45回日本臨床神経生理学会学術大会が木下利彦大会長(関西医科大学精神神経科 教授)のもと,2015年11月5〜7日まで大阪国際会議場において開催されました.
今回のテーマは「往古来今」であり,これは,過去・現在・未来での時間的・空間的な限りない広がりを意味するもので,脳波・筋電図を中心とする電気生理を中核とした歴史的な展望から今後の展開まで,多彩な企画となりました.26のシンポジウムと16の教育講演のほか,一般演題では,睡眠,てんかん,歩行・姿勢,高次脳機能,筋電図,脳波,磁気刺激,精神科疾患,神経内科,小児科,脳外科,整形外科,リハビリテーション科(口演77題・ポスター173題)など多くの分野で,活発な討論が多職種により繰り広げられました.1日目はサテライトシンポジウムが例年より増え,2014年より始まった脳脊髄術中モニタリング懇話会や神経筋超音波研究会が開催されていました.神経筋超音波は,ハンズオンセミナーもあり,日本での認知度はまだ欧米ほどではないようですが,徐々に注目されていることをあらためて実感しました.2日目に整形外科に分類された筋電図のポスター発表は盛況で,熱心な質疑が交わされていました.日常診療に関しても有用な示唆に富み,刺激的でたいへん有意義な大会でした.
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