リハニュース【REPORT】
日本リウマチ学会総会・学術集会/日本神経学会学術大会
西郊 靖子
1,2
,
広報委員会
1横浜市立大学医学部リハビリテーション科学教室
2和歌山県立医科大学リハビリテーション医学講座
pp.620
発行日 2018年7月18日
Published Date 2018/7/18
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- 文献概要
2018年4月26日(木)〜28日(土)まで東京国際フォーラムで,第62回日本リウマチ学会総会・学術集会が開催されました.朝鮮半島では歴史上大きな会談があった記念すべき日でした.今回は7,000人の参加者が集まり盛大な大会でした.学会長は本学横浜市立大学大学院医学研究科運動器病態学教授齋藤知行先生,テーマは「素心探求」でした.リウマチ医療もメトトレキサート(MTX)と生物学的製剤による治療方針が安定期を迎え,その中での学術集会となりました.そのため,生物学的製剤導入前患者の高齢化に伴う治療変更と,生物学的製剤導入後の寛解期患者の維持の問題,医療高度化に伴う専門性の集約と地域医療の乖離などが発表され議論されました.リウマチ友の会メンバーの高齢化と新規患者の孤立化の声もありました.患者に寄り添った多職種とのチーム医療のシンポジウムがあり,一方で,早期診断や治療抵抗患者に対する見極め方や,内服や手術の日進月歩の最先端医療の発表,合併症や類似疾患(肺疾患,血管炎,その他の膠原病)に対する攻略,聴衆参加型のプログラムも豊富でした.リウマチ医療の中でリハビリテーション科医のあり方が問われる時期と感じました.参加発表の機会をいただきました齋藤知行先生や横浜市立大学整形外科の諸先生方に感謝いたします.
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