JARM NEWS【REPORT】
日本義肢装具学会学術大会/日本高次脳機能障害学会学術総会
戸田 光紀
1
,
平岡 崇
2
1兵庫県立リハビリテーション中央病院整形外科・リハビリテーション科
2川崎医科大学リハビリテーション医学教室
pp.429
発行日 2019年5月17日
Published Date 2019/5/17
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- 文献概要
日本義肢装具学会は医師のみならず義肢装具士,PT,OT,ST,エンジニアなど義肢装具にかかわる多職種が参加し,義肢装具などの技術の進展と知識の普及,障がい者福祉向上に寄与することを目的としており,年1回学術大会が開催される.2018年の第34回日本義肢装具学会学術大会(11月10日〔土〕・11日,名古屋国際会議場)は,「長寿を支える義肢装具・支援機器」をテーマに,国立長寿医療研究センターの近藤和泉先生が大会長を務められた.なお,現在の学会長は第55回日本リハビリテーション医学会学術集会を開催された佐賀大学の浅見豊子先生であり,日本リハビリテーション医学会との関連も深い.
2019年10月には,ISPO(国際義肢装具協会)世界大会が神戸で開催されることもあり,4名の海外講演に加え,Asian Sessionとして6名のアジアの研究者を招いての講演があり国際化を意識させる構成となっていた.大会長講演では,超高齢化社会の中でフレイルと認知症の重要性とその対策について,最新のロボット技術を用いたリハビリテーション治療を含めて数多くの研究結果を交えて貴重な知見が披露された.一般演題のテーマは義手・義足,装具,車椅子はもとより,ロボットや3D技術を用いた義肢装具などについて,開発・評価・臨床応用まで幅広く発表が行われていた.
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