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特集 感覚障害のリハビリテーション医学・医療
3 味覚障害の診断および治療
Diagnosis and Treatment of Taste Disorder
伊藤 加代子
1
,
船山 さおり
1
,
井上 誠
1,2
Kayoko Ito
1
,
Saori Funayama
1
,
Makoto Inoue
1,2
1新潟大学医歯学総合病院口腔リハビリテーション科
2新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野
キーワード:
味覚障害
,
味覚検査
,
亜鉛
Keyword:
味覚障害
,
味覚検査
,
亜鉛
pp.1361-1366
発行日 2021年12月18日
Published Date 2021/12/18
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要旨 味覚障害は高齢者に多く認められ,QOLを低下させるだけでなく,塩分過剰摂取による高血圧のリスク増加や,食欲不振による低栄養を招く恐れもある.味覚障害の検査には,神経支配領域別の閾値を測定するテーストディスク法や電気味覚検査,口腔内全体の閾値を測定する全口腔法などがある.味覚障害の原因は多様で,亜鉛欠乏性,薬剤性,特発性などが多いが,複数要因が複雑に関与していることもある.治療は,原因に応じて行うが,亜鉛欠乏性味覚障害に対しては,亜鉛補充を行う.治療効果は,発症から早期であるほど高いため,味覚障害の早期発見,早期治療が重要である.
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