特集 口腔咽頭診療の論点─多領域のスペシャリストにきく─
【口腔乾燥症への対応】
自己免疫疾患以外の原因による口腔乾燥症への対応
伊藤 加代子
1
,
船山 さおり
1
,
井上 誠
1,2
Kayoko Ito
1
,
Saori Funayama
1
,
Makoto Inoue
1,2
1新潟大学医歯学総合病院口腔リハビリテーション科
2新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野
キーワード:
口腔乾燥症
,
唾液
,
口腔保湿剤
Keyword:
口腔乾燥症
,
唾液
,
口腔保湿剤
pp.177-179
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001997
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はじめに
口腔乾燥症の原因は,前稿のシェーグレン病の他,多岐にわたる。4学会合同口腔乾燥症用語・分類検討委員会が作成した2022年口腔乾燥症の新分類によると,シェーグレン病や頭頸部への放射線照射,唾液腺疾患などによる“唾液腺実質障害”,精神的ストレスや薬剤の副作用などによる“唾液分泌刺激障害”,全身疾患や脱水などによる“全身代謝性障害”の3つに大別されている1)。また,原因は1つではなく複数であることが多い。実際,新潟大学医歯学総合病院の口腔乾燥症専門外来受診患者のうち,原因が複数である者は74.5%であった2)。したがって,口腔乾燥症の診療にあたっては,その原因を網羅的に探索する必要がある。

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