Japanese
English
特集 慢性疼痛のリハビリテーション医療Up To Date
2 慢性疼痛の病態形成における不動の影響—筋萎縮,筋性拘縮,筋痛のメカニズムも踏まえて
Influence of Immobilization on the Pathogenesis of Chronic Pain : Besed on the Mechanism of Immobilization-induced Muscle Atrophy, Muscle Contracture, and Muscle Pain
沖田 実
1,2
,
本田 祐一郎
1,2
,
田中 なつみ
2,3
,
坂本 淳哉
1,2
Minoru Okita
1,2
,
Yuichiro Honda
1,2
,
Natsumi Tanaka
2,3
,
Junya Sakamoto
1,2
1長崎大学生命医科学域(保健学系)
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科理学療法学分野
3聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部理学療法学科
キーワード:
不動
,
慢性疼痛
,
筋萎縮
,
筋性拘縮
,
筋痛
Keyword:
不動
,
慢性疼痛
,
筋萎縮
,
筋性拘縮
,
筋痛
pp.1221-1228
発行日 2021年11月18日
Published Date 2021/11/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 運動器の外傷や外科術後などに生じる痛みが顕著な場合や持続して認められる場合は,患部やその周囲は運動を回避し,不動状態となる.また,傷害部位の治癒促進を目的に行われるキャスト固定などは不動状態を強いることになる.すると,運動器,中でも可塑性に富んだ骨格筋は筋萎縮や筋性拘縮,筋痛など,重複化,重篤化した病態を呈し,これらは慢性疼痛の病態形成にも影響を及ぼす.加えて,不動そのものが痛みの増悪や新たな痛みの発生といった慢性疼痛の病態形成に直接的に影響することも最近明らかになっている.そこで本稿では,筋萎縮,筋性拘縮,筋痛のメカニズムも踏まえ,慢性疼痛の病態形成における不動の影響を概説した.
Copyright © 2021, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.