Japanese
English
原著
荷重を許容した不動性骨萎縮の皮質骨微細構造解析
Analysis of cortical bone microstructure in immobilized osteopenia with gravitational loading:an in vivo study
小関 弘展
1
,
本田 祐一郎
1,2
,
佐々部 陵
1,2
,
坂本 淳哉
3
,
樋口 隆志
1
,
砂川 伸也
1
,
尾﨑 誠
4
,
沖田 実
1
Hironobu Koseki
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻運動障害リハビリテーション学分野
2長崎大学病院リハビリテーション部
3長崎大学大学院医歯薬学総合研究科理学療法学分野
4長崎大学大学院医歯薬学総合研究科整形外科学
キーワード:
不動
,
皮質骨
,
骨萎縮
,
微細構造
Keyword:
不動
,
皮質骨
,
骨萎縮
,
微細構造
pp.771-775
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201288
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要旨 【目的】荷重を許容したラット膝関節不動モデルを用いて,固定期間による皮質骨の微細構造変化を評価した.【対象と方法】8週齢のspecific-pathogen-free(SPF)Wistar系ラットの両側後肢を1〜12週間ギプス固定した(Im群).摘出した大腿骨骨幹部における全断面積(total area:Tt.Ar),皮質骨面積(cortical area:Ct.Ar),皮質骨体積比(Ct.Ar/Tt.Ar),皮質骨幅(cortical thickness:Ct.Th),断面二次モーメント(polar moment of inertia:pMOI)をmicro computed tomography(μCT)で計測し,コントロール群と比較,検討した.【結果】Ct.Ar/Tt.Arは両群間とも同程度で推移したが,Im群のTt.Ar,Ct.Ar,Ct.Thは外固定早期(1週後)より有意に低値となり,pMOIは4週以降に減少した.【考察】機械的(力学的)負荷を「運動」と「荷重」に分け,「運動」条件のみを排除した関節不動化により,骨幹部の皮質骨面積と皮質骨幅は低下し,4週後には骨の脆弱化を来すと考えられる.
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