Japanese
English
特集 内部障害のリハビリテーション医学・医療の進歩
4 腎臓リハビリテーションの進歩
Renal Rehabilitation Update
伊藤 修
1
Osamu Ito
1
1東北医科薬科大学医学部リハビリテーション学
キーワード:
身体活動
,
運動療法
,
腎保護効果
,
ガイドライン
,
診療報酬
Keyword:
身体活動
,
運動療法
,
腎保護効果
,
ガイドライン
,
診療報酬
pp.1113-1119
発行日 2021年10月18日
Published Date 2021/10/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 高齢化が進む慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者の重症化予防には,サルコペニア・フレイルへの対策が不可欠である.身体機能や運動耐容能の低下は死亡リスクの強力な予測因子になり,身体活動や不活動はCKD有病率や重症化に関連する.運動療法の効果について,身体機能やQOLの改善のみならず,GFR低下速度やアルブミン尿の軽減,長期的予後の改善などの報告が散見されるが,エビデンスは十分でなく,ガイドラインでは運動療法は提案レベルとなっている.運動の頻度・強度・持続時間・運動の種類などの至適プロトコルはまだ確立されていないが,腎臓リハビリテーションの普及のために,エビデンスの構築,質の高い運動指導,診療報酬の適応拡大などが期待されている.
Copyright © 2021, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.