- 文献概要
深部静脈血栓症(DVT)はリハビリテーション治療内容を左右する併存症であるが,DVT下のリハビリテーション治療は,施設独自の基準で行っていることが多い.日本静脈学会などによる「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版)」では,患者の状態により一定の条件がそろえば,ベッド上安静にせず早期歩行させることにより,DVTの悪化防止と患者のQOLの向上が期待できるとされている.本特集では,安全で適切なリハビリテーション治療を臨床現場で施行できるよう,各専門家より学術的根拠に基づいた理論と治療を具体的に紹介していただいた.本特集が読者の診療の一助となれば幸いである.
▷ 担当:小金丸聡子,企画:国内誌編集委員会
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