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特集 サルコペニアに対するリハビリテーション医療
8 サルコペニアの成因解明と新規治療法の開発
The Clarification of Pathogenesis of Sarcopenia and the Development of Novel Therapy for Sarcopenia
杉本 研
1,2
Ken Sugimoto
1,2
1川崎医科大学総合老年医学
2川崎医科大学総合医療センター
キーワード:
サルコペニア
,
オートファジー
,
レニン-アンジオテンシン系
,
筋微小循環障害
,
マイオカイン
Keyword:
サルコペニア
,
オートファジー
,
レニン-アンジオテンシン系
,
筋微小循環障害
,
マイオカイン
pp.644-652
発行日 2021年6月18日
Published Date 2021/6/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 サルコペニアは,加齢に伴う身体活動の低下や栄養状態の変化,内分泌系の変化,神経筋接合異常など,さまざまな要因が関与しており,併存する疾患の影響も大きく受ける.筋タンパク合成の低下・分解の亢進,オートファジー不全,ミトコンドリア機能障害,筋修復障害などがそのメカニズムとして考えられているが,最近はレニン-アンジオテンシン系,マイオカイン,筋微小循環とサルコペニアの関係も明らかにされつつある.これらの機序に基づくサルコペニアの治療法の開発も進められているが,既存の薬物で応用可能なものを除き,確立に至っているものはまだない.
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