特集 最新の高血圧診療:「高血圧治療ガイドライン2019」後の展開
高血圧の成因、分類、疫学 本態性高血圧の発症機序
熊谷 裕生
1
,
大島 直紀
,
今給黎 敏彦
1防衛医科大学校 腎臓内分泌内科
キーワード:
Angiotensin II
,
Renin
,
レニン-アンジオテンシン系
,
遺伝性疾患
,
血液脳関門
,
血管抵抗
,
交感神経系
,
高血圧
,
腎糸球体
,
心拍出量
,
ナトリウム利尿
,
ホメオスタシス
,
高血圧-本態性
,
Angiotensin-Converting Enzyme 2
,
高血圧-食塩感受性
,
輸入細動脈
,
Mas癌原遺伝子タンパク質
Keyword:
Cardiac Output
,
Blood-Brain Barrier
,
Vascular Resistance
,
Hypertension
,
Kidney Glomerulus
,
Natriuresis
,
Renin-Angiotensin System
,
Renin
,
Proto-Oncogene Mas
,
Angiotensin-Converting Enzyme 2
,
Essential Hypertension
,
Homeostasis
,
Sympathetic Nervous System
,
Angiotensin II
,
Genetic Diseases, Inborn
pp.453-459
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020230221
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<Headline>1 高血圧患者をみたら、心拍出量すなわち有効循環血漿量(血管内容量)の増加、または末梢血管抵抗の上昇またはその両方があると考えて、治療法を考える。2 高血圧患者では中枢および末梢で交感神経活動が亢進していることが多い。交感神経活動亢進は長期的には血管狭窄や心肥大を起こし、心血管イベントの原因となる。3 レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系が亢進している患者は、交感神経系亢進と悪循環を形成している可能性がある。4 食塩感受性が亢進している高血圧患者は多いので、食塩摂取を1日6g未満にするという生活習慣の修正は降圧に結び付く。5 内分泌検査や非侵襲的な画像検査を有効に組み合わせて、遺伝子異常を含む二次性高血圧を診断すべきである。
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