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特集 リハビリテーション医学における歩行分析とその臨床応用
2 正常・異常歩行の運動学
Kinetics and Kinematics for Normal and Abnormal Gait
大畑 光司
1
Koji Ohata
1
1京都大学大学院医学研究科人間健康科学専攻
キーワード:
歩行
,
運動学
,
運動力学
,
平面性の法則
Keyword:
歩行
,
運動学
,
運動力学
,
平面性の法則
pp.121-127
発行日 2021年2月18日
Published Date 2021/2/18
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- 参考文献 Reference
要旨 歩行運動において,正常と異常を区別する閾値の設定は非常に難しい問題である.一般に正常歩行は,健常者の歩行運動を基準とし,そこからの偏位として定義づけられることが多い.しかし,健常者の歩行にも幅があり,一概に正しい歩行のあり方を決めることは難しい.理論的に正常歩行とは効率的な倒立振子運動を形成し,両脚支持期の床反力を適切に制御されている状態である.この運動の効率のよい形成のためには,limb kinematicsの調整が鍵となる.Limb kinematicsの制御が適切に行われている状態を正常歩行であるとすることで,より臨床的な正常歩行の定義が可能になるかもしれない.
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