Japanese
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講座 運動学入門(3)
運動学研究法
Current Studies of Kinesiology.
田島 文博
1
,
緒方 甫
1
,
本田 良宜
2
Fumihiro Tajima
1
,
Hajime Ogata
1
,
Yoshinobu Honda
2
1産業医科大学リハビリテーション医学
2大阪市更生療育センター整形外科
1Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health
2Osaka City Rehabilitational Training Center
キーワード:
運動学
,
運動学研究法
Keyword:
運動学
,
運動学研究法
pp.205-209
発行日 1990年3月10日
Published Date 1990/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106237
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はじめに
運動を対象とした研究は,近年の科学のあらゆる分野での発展に伴い,様々な医学分野で飛躍的な進歩をとげている.例えば,生理学からのアプローチとして運動時の呼吸循環器系や体液調節の研究,生化学的アプローチとしての細胞レベルでの研究,そして人間工学的側面からは運動の制御系の研究など,極めて多岐にわたる方面で研究が発展している.
しかし,筋骨格系の運動の仕組みを研究する自然科学を運動学と定義するならば,運動学における研究で最も基本となることは,生体に作用する力を研究する運動力学(kinetic study)と変位を研究するいわゆる運動学(kinematic study)であろう.したがって,本稿では運動学の基本といえるkinetic studyとkinematic studyを中心に記すこととする.
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