- 文献概要
脳卒中患者は本邦において約111万人(厚生労働省「患者調査の概況」,2017年)で,運動や感覚,嚥下機能や認知機能のさまざまな症状に苛まれる.とりわけ上肢機能障害は頻度の高い症状であり,日常生活動作,社会参加,さらには生活の質の低下を招く.このように脳卒中の上肢機能障害はリハビリテーション医療で最頻の課題の1つである.この領域で近年注目を集める評価法,課題志向型アプローチ,ロボット療法,電気や磁気を用いた刺激療法,促通反復療法,ボツリヌス療法,視覚刺激を用いた療法の最先端について,それぞれの第一人者に執筆いただいた.本特集が脳卒中患者の上肢機能障害のリハビリテーション診療の一助となれば幸いである.
▷ 担当:小山哲男,企画:編集委員会
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