Japanese
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特集 意識障害とリハビリテーション医学
5 意識障害慢性期のリハビリテーション治療
Rehabilitation of Patients with Disorder of Consciousness in Chronic Stage
原 彩佳
1
Ayaka Hara
1
1自動車事故対策機構千葉療護センター脳神経外科
キーワード:
慢性期意識障害
,
重症頭部外傷
,
残存能力
,
廃用症候群
,
障害受容
Keyword:
慢性期意識障害
,
重症頭部外傷
,
残存能力
,
廃用症候群
,
障害受容
pp.29-33
発行日 2020年1月17日
Published Date 2020/1/17
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- 参考文献 Reference
要旨 意識障害はリハビリテーション治療において難渋する病態である.特に,慢性期意識障害患者のリハビリテーション医療についてはエビデンスが少なく,推奨されるリハビリテーション治療は明らかにされていない.理由としては,慢性期意識障害患者の病態把握や残存能力の評価,リハビリテーション治療の目標や計画の立案が困難であることが考えられる.さらに,患者は臥床時間も長く活動性も低いことから,廃用症候群を合併する可能性が高く,これを考慮する必要がある.意識障害慢性期のリハビリテーション治療ではこのような特徴を踏まえ,さまざまな刺激によって反応を引き出し,残存能力を日常生活の中で最大限発揮できることをめざして,継続することが重要である.
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