Japanese
English
特集 意識障害とリハビリテーション医学
4 意識障害慢性期の無反応覚醒症候群患者に向けたBMI応用
Brain-machine Interface for Patients with Unresponsive Wakefulness Syndrome
岡原 陽二
1,2
,
高野 弘二
2
,
小瀧 勝
3
,
神作 憲司
2,4,5
Yoji Okahara
1,2
,
Kouji Takano
2
,
Masaru Odaki
3
,
Kenji Kansaku
2,4,5
1千葉県循環器病センター脳神経外科
2国立障害者リハビリテーションセンター研究所脳機能系障害研究部脳神経科学研究室
3千葉療護センター
4獨協医科大学医学部生理学(生体情報)講座
5電気通信大学脳・医工学研究センター
キーワード:
ブレインマシン・インターフェイス
,
ブレインコンピュータ・インターフェイス
,
遷延性意識障害
,
無反応覚醒症候群
,
定常状態視覚誘発電位
Keyword:
ブレインマシン・インターフェイス
,
ブレインコンピュータ・インターフェイス
,
遷延性意識障害
,
無反応覚醒症候群
,
定常状態視覚誘発電位
pp.23-28
発行日 2020年1月17日
Published Date 2020/1/17
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 遷延性植物状態と呼ばれていた最重症度の遷延性意識障害は,現在では無反応覚醒症候群(unresponsive wakefulness syndrome:UWS)と呼ばれる.その定義は,覚醒しているが自己,外界に順応した反応が欠如し,持続的な意思疎通徴候が認められない状態を指す.しかし,UWS患者は運動,言語反応の外部出力が障害されているため,外部刺激に対して本当に内的に無反応なのかということに関する明確な答えを得ることは難しい.ブレインマシン・インターフェイス(BMI)は,筋出力に頼らず,脳波などの脳からの信号を検出することによって,環境制御や文字入力などを可能にする技術である.本稿では,定常状態視覚誘発電位を利用したBMIによる,UWS患者を対象とした意識状態評価研究から得られた知見に関して述べる.
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