臨床研究
日本版リバーミード行動記憶検査児童バージョンの妥当性
橋本 圭司
1
,
竹厚 誠
,
青木 瑛佳
,
川手 信行
1昭和大学 医学部リハビリテーション医学講座
キーワード:
記憶障害
,
短期記憶
,
日常生活活動
,
脳損傷-外傷性
,
結果再現性
,
障害児
,
神経発達症
,
Wechsler記憶検査
,
高次脳機能障害
,
リバーミード行動記憶検査
Keyword:
Reproducibility of Results
,
Memory and Learning Tests
,
Wechsler Memory Scale
,
Brain Injuries, Traumatic
,
Memory Disorders
,
Memory, Short-Term
,
Activities of Daily Living
,
Neurodevelopmental Disorders
,
Disabled Children
pp.488-491
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/J02606.2022183589
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目的◆日本版リバーミード行動記憶検査児童バージョン(RBMT-C)の妥当性を検討することである。方法◆5~10歳の36児を対象に、日本語版RBMT-CとWISC-IV、WMS-R下位検査2つとWeeFIMを実施した。結果◆WISC-IVやWeeFIMによるRBMT-C障害域をカットオフ値としたときの感度・特異度は0.750~1.000、境界域をカットオフ値としたときの感度・特異度は0.526~0.750であった。WMS-Rの下位項目とRBMT-C標準プロフィール点は有意な相関(p=0.397~0.545)を認めた。結論◆成人の記憶障害の評価でよく用いられるこの検査は、児童バージョンにおいても妥当性を認め、今後は小児領域でも活用され、適切な評価や支援につながることが望まれる。
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