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特集 不登校のリハビリテーション医療・支援
1 不登校のリハビリテーション医療・支援—総論
Rehabilitation Medicine for School Refusal : General Statement
栗原 まな
1
Mana Kurihara
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター小児科
キーワード:
不登校
,
スクールカウンセラー
,
教育支援センター
,
発達障害
,
認知行動療法
Keyword:
不登校
,
スクールカウンセラー
,
教育支援センター
,
発達障害
,
認知行動療法
pp.440-444
発行日 2019年6月18日
Published Date 2019/6/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 文部科学省の2016年度の報告によると,不登校児童生徒数は小学生3万1,151人(小学生全体の0.48%),中学生10万3,247人(3.01%),高校生4万8,579人(1.47%)であり,中学生に多い.不登校の要因は学校にかかわる状況(友人関係をめぐる問題,学業不振),家庭にかかわる状況,本人にかかわる要因(不安の傾向,無気力の傾向,学校における人間関係)などさまざまであった.不登校への対応は学校が中心に行い,医療機関が関与することは比較的少ないが,精神疾患の疑いがある例では精神科医の診療が欠かせず,また発達障害が絡む例でも医療が役に立つことがある.リハビリテーション科医は運動障害や後天性障害をもった例の医療を担当することになる.医療機関では薬物療法,カウンセリング,認知行動療法などを行う.治療や指導を受けた小・中学生の14.0%,高校生の17.9%が登校可能となっていることから,不登校に対しては適切な介入が大切である.
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