巻頭言
地域はリハビリテーション専門医を求めている
高椋 清
1,2
1全国老人保健施設協会
2日本リハビリテーション医学会
pp.438
発行日 2019年6月18日
Published Date 2019/6/18
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- 文献概要
調査研究事業を通して友人となった元NTT東日本関東病院リハビリテーション科稲川利光医師(元PTで医学部に進学)は,同病院に入職して以来,「病院のあり方を変えた!」と言われていた.聞けば,「うちのリハビリテーション科も廃用の入院が多い.すぐ介入して生活に関する指示を出し,救急入院にも介入するようになって,結果,病棟看護師さんから介入の要請が来るようになっただけだよ!」であった.
筆者はもともと年間300例以上の手術をしていた外科医で,つたないリハビリテーション認定臨床医である.34歳のとき,開業医の父親からの電話で「ろーけん」という言葉に出会い,35歳から老人保健施設の施設長(現在日本で1,2番の経歴),37歳のときに父親が急逝し,以後は「自分は町医者,もう少しこうすれば地元がよくなって……」で,結局,現在も対象者への最終のリハビリテーションが主な仕事となった.
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