Japanese
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特集 歩行障害とリハビリテーション医学・医療
1 ヒトにおける歩行と姿勢制御の神経機構
Neural Mechanism of Human Gait and Postural Control
藤本 宏明
1
,
宮井 一郎
1
Hiroaki Fujimoto
1
,
Ichiro Miyai
1
1森之宮病院神経リハビリテーション研究部
キーワード:
歩行
,
姿勢制御
,
fNIRS
,
neuromodulation
Keyword:
歩行
,
姿勢制御
,
fNIRS
,
neuromodulation
pp.724-729
発行日 2018年9月18日
Published Date 2018/9/18
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- 参考文献 Reference
要旨 ヒトの二足歩行では,大脳皮質や基底核,脳幹,小脳,脊髄などの複数の中枢神経領域が階層的に制御している.障害物などの外部環境への応対を要する随意的な歩行運動には大脳皮質や基底核などの上位中枢の関与が大きく,繰り返すリズミカルで自動的な歩行運動の生成には,脳幹や脊髄などの下位中枢が重要と考えられている.中枢神経損傷後の歩行やバランス機能の回復に伴って神経活動の変化がみられるが,逆に標的とする神経活動を調整すること(neuromodulation)によって機能回復が促進される可能性が検証されている.双方向での検証の蓄積が,歩行や姿勢制御障害の回復と神経活動変化との因果関係の解明へとつながることが期待される.
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