Japanese
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教育講座
ヒトにおける歩行と姿勢制御の脳内機構とリハビリテーション治療への適用
Neural Mechanisms for Locomotor and Postural Control in Man and Its Application to Neurorehabilitation
宮井 一郎
1
Ichiro Miyai
1
1森之宮病院神経リハビリテーション研究部
キーワード:
神経リハビリテーション
,
歩行障害
,
バランス障害
,
脳卒中
,
機能回復
Keyword:
神経リハビリテーション
,
歩行障害
,
バランス障害
,
脳卒中
,
機能回復
pp.965-973
発行日 2020年10月16日
Published Date 2020/10/16
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はじめに
二足歩行はヒトの生活において移動を保証する重要な運動機能である.歩行や姿勢保持の障害はリハビリテーション医療の主要な治療ターゲットとなる.近年では,歩行能力は高齢者の活動量を維持・向上し,自立した生活を継続するための認知機能を規定する関連因子として注目されている1).このことは歩行障害に対する介入を考えるうえで,脳による制御を考慮することの重要性を示唆するものである.本稿では,筆者らが長年取り組んできた歩行や姿勢制御に関する脳内機構の研究結果を,リハビリテーション医学の臨床への橋渡しという観点から論じたい.
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