特集 高齢透析患者の栄養管理
[各論]4.認知症患者の食生活と栄養管理
瀬戸 由美
1
1永仁会病院栄養管理科・管理栄養士
キーワード:
アルツハイマー型認知症
,
血管性認知症
,
中核症状
,
実行機能障害
,
食事行動アセスメント
Keyword:
アルツハイマー型認知症
,
血管性認知症
,
中核症状
,
実行機能障害
,
食事行動アセスメント
pp.1625-1630
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001556
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
透析患者では65歳以上で認知症合併割合が増大しており,75歳以上では22.7%である.アルツハイマー型認知症はエピソード記憶障害が多く,視空間認知機能障害も認める.最初,中核症状の失語・失行・失認と実行機能障害などが現れる.透析患者に多い血管性認知症の特徴は,脳出血や脳梗塞などが原因で生じ,症状は脳の損傷部位により異なる.認知症はPEW(protein energy wasting)や栄養障害をきたす要因となるため,定期的な栄養アセスメント,食事行動アセスメントを行い,五感を活用するなど認知症患者の中核症状と実行機能障害に対応した食事の工夫が必要である.
Copyright © 2020, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.