巻頭言
これからの日本の医療とリハビリテーション
木村 浩彰
1
1広島大学病院リハビリテーション科
pp.528
発行日 2018年7月18日
Published Date 2018/7/18
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- 文献概要
日本は世界に先駆けて高齢化が進行しています.団塊の世代800万人が75歳の後期高齢者となる2025年問題は有名です.2025年には団塊の世代の医療保険も介護保険もすべて国が担保することになり,日本の存在自体が危ぶまれています.高齢化によって,①人口構成の変化と人口減少,②疾病構造の変化,③医療内容の変化が問題となります.
①2010年頃から日本はすでに人口減少が始まっています.高齢者は2025年以降もしばらく増加し,2040年頃から減少します.また,地域格差も重要です.大都市では当面高齢者が増加するため,緩やかな人口減となりますが,地方や過疎地では高齢者自体もすでに減少しており,大幅な人口減少が始まっています.2050年には人の居住している地域の2割が無人化するといわれます.
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