Japanese
English
特集 小児の運動器障害とリハビリテーション医学
2 学童期運動器検診とその動向
Screening for Musculoskeletal Problems in Schoolchildren and Its Trend
帖佐 悦男
1
Etsuo Chosa
1
1宮崎大学医学部整形外科
キーワード:
運動器
,
検診
,
予防
,
小児
,
ロコモティブシンドローム
Keyword:
運動器
,
検診
,
予防
,
小児
,
ロコモティブシンドローム
pp.9-13
発行日 2018年1月18日
Published Date 2018/1/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 運動しすぎる子どもとしない子どもの二極化が社会問題となっており,将来的なロコモティブシンドローム(ロコモ)が懸念される.その児童・生徒の運動器疾患・傷害の早期発見・予防を目的として,運動器検診が開始された.宮崎県で2015年度までに約54,000名を検診し,推定被患率は約10%であった.異常項目として,脊柱変形・下肢変形が多く,その他は肘関節可動性異常・上肢変形・肩関節挙上困難や歩容異常などであった.機能不全として,しゃがみ込み動作不可能を約10%に認めた.運動器検診や運動器に関する講話活動をとおして,小児運動器疾患の予防を達成し,心身の健全な発達を促進させ,ロコモ予防につながることを期待している.
Copyright © 2018, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.