Japanese
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特集 嚥下障害に対する新たなアプローチ
5 摂食嚥下リハビリテーションにおける嚥下時舌圧測定の有用性
Usefulness of Swallowing Pressure Measurement in Dysphagia Rehabilitation
小野 高裕
1
,
堀 一浩
1
,
藤原 茂弘
1
,
皆木 祥伴
2
,
村上 和裕
2
Takahiro Ono
1
,
Kazuhiro Hori
1
,
Shigehiro Fujiwara
1
,
Yoshitomo Minagi
2
,
Kazuhiro Murakami
2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科包括歯科補綴学分野
2大阪大学大学院歯学研究科有床義歯補綴学・高齢者歯科学分野
キーワード:
嚥下障害
,
舌圧検査
,
嚥下機能訓練
,
脳卒中
,
神経筋疾患
Keyword:
嚥下障害
,
舌圧検査
,
嚥下機能訓練
,
脳卒中
,
神経筋疾患
pp.666-671
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 極薄型の舌圧センサシートを口腔内に貼付することにより,自然な嚥下時の舌圧を多点で測定することができる.舌圧の持続時間,最大値,順序性,左右バランスなどのパラメータの変化は,脳卒中,神経筋疾患,口腔中咽頭がんなど各疾患特有の舌のmotor controlの異常と関連しており,不顕性の嚥下機能低下を捉えるうえで有用である.また,嚥下時舌圧データは,嚥下手技の舌に対する効果検証や,患者個々の舌機能に応じた食品性状の設定に応用することによって,摂食嚥下リハビリテーションにおけるさまざまなアプローチの合理化や効率化に貢献する可能性をもつと考えられる.
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