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特集 リハビリテーション医療におけるジェンダーの視点
3 神経筋疾患におけるジェンダーの視点
Gender Differences in Patients with Neuromuscular Disease
中馬 孝容
1
Takayo Chuma
1
1滋賀県立成人病センターリハビリテーション科
キーワード:
パーキンソン病
,
男女差
,
日常での課題
,
多発性硬化症
,
妊娠
Keyword:
パーキンソン病
,
男女差
,
日常での課題
,
多発性硬化症
,
妊娠
pp.340-346
発行日 2017年5月18日
Published Date 2017/5/18
- 販売していません
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- 参考文献 Reference
要旨 パーキンソン病の有病率は日本においては女性のほうが多い傾向がある.海外では男性のほうが多く,エストロゲンの効果についての報告は散見されるが,一定の見解は出ていない.パーキンソン病患者のアンケート調査より,女性の患者における転倒場所としては居間と台所が多く,さらに転倒後骨折も女性のほうが多い傾向があった.より女性において困っていると回答した項目は,歩行車歩行,姿勢異常,疲労,疼痛であった.多発性硬化症は若い女性が発症することが多く,妊娠についての検討は重要となる.妊娠中の再発は少ないが,出産後に再発が増える.再発の対応策を主治医,患者・家族で十分に相談をすることが大切である.
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