国際学会印象記
『側弯症学会(Scoliosis Research Society)』に参加して
平泉 裕
1
1昭和大学医学部整形外科
pp.48-49
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100612
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2002年9月17~21日の期間,米国シアトルにおいてDennis Drummond会長(図1)のもと,第37回側弯症学会(Scoliosis Research Society)が開催された.本学会は37年前に北米中心に脊柱変形治療の専門学会として発足した由緒ある学会であるが,現在では側弯症以外の脊椎関連演題も採用され,基礎,疫学,臨床を網羅した総合的学会となっている.現会員数は635名でほぼ全世界から会員を受け入れており,日本人会員は20名である.3年に1度は北米以外で開催され国際学会の形態をとっている.
今回,日本からは竹光,金田両名誉教授以下,私を加えて約30名が参加した.昨年の本学会はワールドトレードセンターテロ直後で,日本から10名しか参加せず,演者不在で座長が抄録を代読した寂しさから一変して大盛況であった.本学会は一会場口演方式(図2)をとっているため口演86題と採用率が非常に厳しいなか,日本からは北海道大学グループから4題,千葉大学グループから1題が採用された.他にポスター72題,電子ポスター55題,ビデオ演題5題も展示された.
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