巻頭言
リハビリテーション医学をよりよく知ってもらうために
千田 益生
1,2
1日本リハビリテーション医学会
2岡山大学病院総合リハビリテーション部・リハビリテーション科
pp.176
発行日 2017年3月18日
Published Date 2017/3/18
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- 文献概要
リハビリテーション医学について広く国民に理解していただき,良いイメージをもってもらうことは非常に重要である.正しい認識や学会の活動を理解してもらえば,おのずとリハビリテーション医学を志してくれる同志も増えるはずである.そのような意味で,「広報」ということはきわめて重要である.「広報」ということについて調べてみた.
広辞苑では「広く知らせること.また,その知らせ」とある.日本大百科全書では,「政府,行政機関,企業,労働組合,学校,PTAなどの諸団体が,国民,消費者,住民など社会のいろいろな人々に向けて,自らの考え方,計画,実際の諸活動を知らせること」とある.「広報」はPR(public relations)と同様な言葉としても用いられるが,これは第2次世界大戦直後から数年にわたり,連合国最高司令部(GHQ)が民主化政策の一環として日本の行政機関にPRオフィスを設置するように指示した際に,行政機関の多くが,PRの理念・概念の理解や公聴活動に注目する以上に,情報伝達としてPRを受け入れたこと,また,GHQが公聴活動の重要性を指摘しながらも,特にpublic informationの意義を強調していたことにも原因がある.
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