分娩体験記
母にとり上げてもらって
中村 千恵子
pp.282-283
発行日 1979年4月25日
Published Date 1979/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205538
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いたずらざかりの息子に毎日をふり回されながら,月日の過ぎるのは早いものだとつくづく思います。1年半ばかり前のあの初めての経験をふりかえってみようと筆をとりました。
妊娠したため,今まで勤めていた病院を退職して家で家事をしながらお産の準備をし,36週で,長野で助産婦として働いている母のもとに里帰りいたしました。38週になっても児頭が下がらないため,家の回りの野山を人目をしのんで1日約2時間くらい,大きいお腹をかかえて散歩をしました。その甲斐があったのか予定日の11月22日の午前3時頃,なんとなくお腹が張って寝苦しいと思いながらもゴロゴロしていました。
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