特集 21世紀における看護制度のあり方を問う
21世紀の看護のあり方について―日本医師会の立場から
羽生田 俊
1
1日本医師会
pp.27-30
発行日 2001年1月10日
Published Date 2001/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902300
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はじめに
わが国の高齢化は,他の先進諸国が経験したことのない速さで進んでいる。少子化も同様で,1999(平成11)年の合計特殊出生率は1.34と過去最低を記録し,人口を維持する水準とされる2.08を大幅に割り込み,同年4月現在の15歳未満の年少人口(14.9%)は65歳以上の老年人口(16.5%)を下回っている。
この深刻な少子高齢化社会を背景に,2000(平成12)年4月から新たに介護保険制度がスタートし,医療・保健・福祉の円滑な提供体制が求められている。この制度の健全な発展と定着には,医師・看護職をはじめ,その他の医療・福祉関係者の人材の育成,質の向上,職種間の連携・協力体制の確立が必要であると同時に,その数の確保も必要になってくる。
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