特集 中小病院は生き残れるか
地域連携と中小病院―医師会の立場から
野中 博
1
1東京都医師会
キーワード:
治す医療
,
支える医療
,
かかりつけ医機能
,
在宅医療
,
在宅療養支援病院
Keyword:
治す医療
,
支える医療
,
かかりつけ医機能
,
在宅医療
,
在宅療養支援病院
pp.189-192
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102472
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平成22(2010)年5月に厚生労働省が公表した「平成20年医療施設(静態・動態)調査・病院報告」1)の「東京都の医療施設」結果によれば,東京都の病院数は648施設で,そのうち一般病院は594施設で精神科病院は54施設,この一般病院594施設のうち199病床以下の中小病院数は429施設であり,このうち99病床以下は262施設である.精神科病院54施設のうち199病床以下は23施設であり,このうち99病床以下は10施設である.ちなみ病床総数は12万8243床,そのうち一般病床数は8万2396床,精神病床数は2万4585床である.
これからの超高齢化社会を支えるために,医師会としては「中小病院は生き残れるか」ではなく「中小病院には生き残ってもらう」必要があると言わざるを得ない.中小病院を簡単に定義することは困難であるが,本論では病床数が199病床以下の病院を中小病院と考え,これからの地域における役割と期待について医師会の立場から考えたい.
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