第51回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 サテライトシンポジウム◎脳卒中の新リハビリテーション機器
振動刺激や電気刺激を併用した促通反復療法による脳卒中片麻痺治療の展開
下堂薗 恵
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1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科リハビリテーション医学
pp.327-330
発行日 2015年6月18日
Published Date 2015/6/18
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はじめに
近年,脳や神経回路における可塑性や損傷後の機能再構築が明らかとなり,さらには脳卒中においても幹細胞移植などの再生医療が一部実施され注目されるようになってきた.現在,麻痺肢の機能回復を促進する有効なリハビリテーション(以下,リハ)アプローチを確立することは,代償法の獲得によって早期に日常生活動作(ADL)を獲得することと共に脳卒中片麻痺のリハにおいて重要なテーマとなっている.
近年のシステマティックレビューやメタアナリシスによると,種々の有用なアプローチに共通する要素は訓練量の増加,すなわち訓練の時間を長くする,あるいは訓練の頻度(反復回数)を増やすことにある1〜3).
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