第46回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/静岡 《シンポジウム》中枢神経可塑性への挑戦―座長/安保 雅博・長谷 公隆
片麻痺のリハビリテーション効果を高める工夫―経頭蓋磁気刺激・促通反復療法・振動刺激―
衛藤 誠二
1
,
松元 秀次
1
,
川平 和美
1
,
野間 知一
2
1鹿児島大学医歯学総合研究科リハビリテーション医学
2鹿児島大学病院霧島リハビリテーションセンター
pp.156-159
発行日 2010年3月18日
Published Date 2010/3/18
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はじめに
近年,ヒトにおいても脳の可塑性が確認されているが,臨床における脳卒中片麻痺患者の上肢機能の改善はまだまだ少ない.十分な改善が得られていない理由は,上肢や手指のリハにおいて自動運動が少ないこと,患者が意図した運動を誘発,促進する治療手技が少ないことによると考えられる.
我々は患者が意図した運動を,伸張反射や皮膚筋反射を用いて自動介助運動の形で反復して行う促通反復療法を実施し,麻痺の改善効果を認めたので提示する.更に促通反復療法と,経頭蓋磁気刺激(Transcranial Magnetic Stimulation:TMS)や振動刺激痙縮抑制法との併用療法について報告する.
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