第51回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 シンポジウム◎活動再建を考える—活動が変わる—
運動学的視点から見た活動再建の考え方
伊勢 眞樹
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1倉敷中央病院リハビリテーション科
pp.176-180
発行日 2015年3月18日
Published Date 2015/3/18
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はじめに
リハビリテーション(以下,リハ)医学のアプローチは,一次機能障害の回復,二次的機能障害の予防と回復,残存機能による活動再建である.基本的には回復を目指して病前と同じ運動・動作で活動再建を行うことであるが,多くの場合は残存機能による機能・活動再建が主要なアプローチとなり,病前とは異なった運動・動作での活動再建になる.また,リハ医学はいうまでもなく活動障害に対応した医学であり,その専門性は活動再建にあり,これはリハ医療の中核1,2)といって良いであろう.
以上を踏まえたうえで,運動学的視点から活動再建の考え方を,障害への適応の方法としての活動再建,残存機能による機能再建,残存機能による活動再建の順に述べる.
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