第51回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 構造教育講演◎高次脳機能障害対応
頭部外傷による高次脳機能障害
渡邉 修
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1東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科
pp.790-793
発行日 2014年12月18日
Published Date 2014/12/18
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はじめに
東京都は2008年に高次脳機能障害者数の実態を調査するために,都内全病院に向けてアンケート調査を行った.その結果,東京都内の1年間の高次脳機能障害者の推計発生数は3010人で,推計発生数より推定された都内の高次脳機能障害者総数は49,508人(男性33,936人,女性15,572人)であった.このなかで,頭部外傷に起因する例は約7000人であった1).従って,わが国で頭部外傷により高次脳機能障害を有する例は,その約10倍の7万人程度と概算することができる.本稿では,この7万人の障害像とリハビリテーション(以下,リハ)の特徴について,事例を交えてまとめてみたい.
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