第51回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 構造教育講演◎高次脳機能障害対応
脳出血による高次脳機能障害
前島 伸一郎
1
,
岡本 さやか
1
,
岡崎 英人
1
,
園田 茂
1
1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅱ講座
pp.774-777
発行日 2014年12月18日
Published Date 2014/12/18
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はじめに
脳出血は脳血管が破綻し,脳組織の中に出血したものをいう.脳出血患者の多くは高血圧を有する.加齢とともに動脈硬化が進んでくると,血管は弾力性が失われる.脆弱化した血管に高い圧が加わることによって,破綻し出血する.また,高血圧がなくても,脳動静脈奇形やもやもや病,アミロイドアンギオパチーなどでは血管が脆弱し,脳出血をきたすことがある.脳内に流れ出た血液は,そこで固まり,血腫をつくり,脳細胞や神経線維を圧迫あるいは破壊するために,さまざまな神経症状が出現する.そのため,リハビリテーション(以下,リハ)の対象となる脳出血は少なくない.
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