臨床経験
脳室内出血を伴う左尾状核出血のため高次脳機能障害を生じた一例
辻 桐子
1
,
森山 利幸
,
越智 光宏
,
佐伯 覚
1産業医科大学 リハビリテーション医学講座
キーワード:
認知障害
,
尾状核
,
リハビリテーション
,
患者アウトカム評価
,
脳室内出血
,
Mini-Mental State
,
高次脳機能障害
,
機能的自立度評価法
,
自発性低下
,
頭部CT
Keyword:
Mental Status and Dementia Tests
,
Cerebral Intraventricular Hemorrhage
,
Caudate Nucleus
,
Cognition Disorders
,
Rehabilitation
,
Patient Outcome Assessment
pp.503-507
発行日 2023年5月15日
Published Date 2023/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/J02606.2023205888
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症例は40歳女性で、脳室内出血を伴う左尾状核出血に対して両側脳室ドレナージを行い、発症5週で意識障害は改善傾向となり、発症10週で身体機能や歩行能力は改善した。臨床所見や画像所見、全身状態は安定しており、時間を掛けてリハビリを行ったが、発症8ヵ月時で重度記憶障害が残存した。神経心理ピラミッドでは基礎的レベルの自発性低下・全般的注意障害が残存し、上位のレベルの失語症や記憶障害の詳細な評価ができず予後予測が困難であった。
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