特集 東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて
障害者スポーツへのサポート—地方からの発信
土中 伸樹
1
Nobuki Donaka
1
1養和会養和病院リハビリテーション課
キーワード:
障害者スポーツ
,
Social inclusion
,
人間力
Keyword:
障害者スポーツ
,
Social inclusion
,
人間力
pp.577-582
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200580
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地方からの発信
鳥取県の人口は57万人全国最下位である.東京都江戸川区よりも少ない人口で,平均減少数はおよそ年間3,000人であり人口統計上195年先には消滅するとされる.そのなかで「東京オリンピック・パラリンピック?」.特に障害者にとってはパラリンピックに出場するなど夢のまた夢.練習するところもなければ指導する医療関係者・スポーツ関係者もいない.
この現状のなか,鳥取県米子市にある医療法人養和会養和病院は山陰地区では初となる「メディカルフィットネスセンターCHAX(以下,CHAX)」を2015年8月に立ち上げた(図1).養和会は精神科を母体とする法人であるが,近年スポーツにも力を入れており,3年前より社会人軟式野球部を創設し,2015年日本プロ野球ドラフト会議において,介護員として働いていた松本直晃君が埼玉西武ライオンズより10位指名(投手)を受けプロ野球選手となった.
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